一般顔料インクや溶剤インクを用いた印刷でも求められていますが、 特に昇華転写印 刷で乾燥機は不可欠な装置になってきています。昇華転写紙は、インクの素材への高い 転移率が求められます。この性質は、一方で転写紙上でのインクの乾燥を遅らせる方向 にも作用します。未乾燥のインクは、機械や転写紙だけでなく、最終商品である転写素 材まで汚して不良品にすることもあります。これら問題を解決するための乾燥機に対し て多くの顧客から開発要望が寄せられていました。1.乾燥巻取り装置 420型 / 800型
PX6550/6250サイズ〜 のプリンタに対応した乾燥・巻取り装置です。 ロールタイプ転写紙を乾燥して巻き取ることができます。最高速度で印刷しても、 巻き取った時に裏移りしません。また、2インチと3インチの紙巻にも対応しています。 夜間無人運転仕様や広幅サイズをご希望でしたらお問い合わせください。 ※1 PX6000/6500/6200にも対応しています。 ※2 プリンタを載せるテーブル高さは70cmから1mをお勧めいたします。(420型の場合) | |
乾燥有効幅: | 420mm (420型) / 600mm (800型) |
最高温度: | 最高90℃ |
温度制御: | アナログ方式(バリタップ) |
保証期間: | 納入後半年間 |
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1)特長 半月ドラム式乾燥機ヒーターは、半月型ドラムの中に内蔵されています。インクジェッ トプリンタ本体に支持された一般の半月ドラム式乾燥機では実現できない効果を期待で きます。独立スタンドタイプなので、プリンタ本体から離して設置できます。このため プリンタ本体支持型では不可能な高温設定ができます。インクは十分乾燥し、巻き取ら れる時には紙がフラットになります。べた部分に残っていた水分の影響で、転写の際に 色むらが出る問題も解消されます。プリンタ本体支持型では乾燥が不完全な上、巻き取 り時には紙がフラットにならず凹凸が発生し、精密な転写ができないことがあります。 ドラム、スタンド、制御ボックスなどオールステンレス製です。 転写紙の乾燥だけでなく、ダイレクトプリント生地の乾燥にも非常に高い効果を発揮し ます。「ポリエステル布+昇華インク」以外に、「綿布+反応染料インク」や「シルク 布+酸性染料インク」の乾燥にも最適です。乾燥効率が評価され、1社で数十台納入した 実績もございます。プリンタ本体の型式によって取付部のアタッチメントが必要になり ますのでご相談ください。 2)種類 インクジェットプリンタの前に設置して印刷しながら巻き取る方法と、巻き取られた印 刷済み転写紙を単独で巻きなおして乾燥する二つの型に分けられます。センサー付きタ イプは、巻き取りが一定時間以上停止した時に、ヒーターを停止させる制御を加えたも のです。センサーが無い場合は、オペレーターがヒーター電源の操作を行います。いず れの方法によっても、転写紙上の昇華インクは乾燥が促進され、速やかに素材への転写 作業に移ることができるようになります。 本体価格(税込価格)
有効サイズ
仕様 | 1400型 有効サイズ 1300mm | 1600型 有効サイズ 1600mm | 1900型 有効サイズ 1850mm |
乾燥のみ
(センサ無) | ¥198,000 | ¥220,000 | ¥251,416 |
乾燥のみ
(センサ付) | ¥264,000 | ¥286,000 | ¥251,416 |
3)使用方法 プリンタと連結する場合は、乾燥機を前に立て、ドラムに転写紙裏を這わせてプリン タ巻き取り機で巻き取ります。調整中に転写紙とドラムを接触したまま放置にすると、 紙の熱変形が大きくなります。これを回避するためにリリース用カバーが用意されてい ます。紙がドラム表面から離れるので、再スタートがスムーズに行えます。 巻取用スタンドは、プリンタで巻き取られた印刷済み転写紙を巻きなおして乾燥する時 に使用する乾燥機と対になるロールセット用スタンドです。