「昇華印刷を始めたいんだけど、初めてで良く分からない。提案書の ようなものを作って教えてくれないか?」というようなお問い合わせ が増えています。そこでこのような「昇華プリントシステム提案書」 を作成してみました。ご検討の一助になれば幸いです。 ***************************************************************** インクジェット昇華・捺染プリントシステムのご提案 デジタルグラフィック出力サービス業界も裾野が広がり、コスト競争が厳しくな っています。価格競争に巻き込まれないようにするための一つの方法が、他社と差 別化する新業態の開発です。通常の出力サービスだけにとどまらず、小額の投資で 実現できる(株)サンリュウの昇華・捺染プリントシステムの導入をご検討なさい ませんか? 昇華・捺染プリントには、鮮やかな発色、高い濃度、画像の裏抜け性、耐水性、 顔料インク同等の耐光性など様々な特長があります。 1.システム構成 1-1. プリンタ 昇華・捺染プリント用なら、サーマルプリンタでなく、安定した出力を期待できる ピエゾプリンタをお薦めします。Roland FJ-540水性顔料用プリンタや、溶剤イン ク用プリンタSoljetシリーズなどが最適です。下記が代表的なプリンタです。 Roland DG: FJ-545、SJ-645、745 ミマキエンジニアリング:JV2、JV4シリーズプリンタ, Tx-1600プリンター、 武藤工業 : RJ6000、RJ8000シリーズプリンタなど EPSON : PX-6000など(Tシャツ等の小型用途向き) ピエゾプリンタの一例 Roland FJ-540プリンタ 1-2. リップ パソコンから画像をプリンタに送り出すのがリップです。解像度設定、サイズ変 更、回転、クロップ処理など様々な機能がありますが、昇華・捺染プリントで最も 重要な機能がカラーマネジメント機能です。スイスErgoSoft社のリップは、昇華・ 捺染インクの濃く鮮やかな発色を最大限に引き出せる優れたリップです。 色合わせのためには、印刷設定条件ごとに色修正プロファイルを作成しなければな りません。プリンタや出力素材毎の “発色の癖”も修正しなければなりません。 当社では、プロファイル作成のために貴社に出向して、ご購入されたプリンタでカ ラーチャートを出力して測定します。これをリップに読み込ませて、個々のお客様 に合った色修正プロファイルを作成するサービスを行っています。 (1) PosterPrint リップ 4色(LCLMタイプ6色は含む)まで対応版が、59万8,000円。19”幅以下の 小型プリンタ用は、15万6,000円。OG(オレンジ・グリーン)やOB(オレンジ ・ブルー)など6色以上はオプション価格になります。 (2) TexPrint RIP PosterPrintの上位RIPで、アパレル業界で求められるステップ&リピート(一つ のパターンからそれを組み合わせて隙間無しに大きな模様を作成する)機能など も備えています。価格は、98万円です。 1-3. 熱処理機 昇華インクや捺染インク(反応性インクなど)は、印刷後に発色・定着させるた めに熱処理が必要です。印刷は、直接印刷と、転写紙に印刷してから熱転写する方 法があります。下に代表的な熱処理機を挙げておきます。 加熱温度のばらつきは、発色に影響します。アパレル業界では、看板業界より厳 しい色管理が要求されます。このため輪転式は、温度ばらつきを±1℃以内に設定 できるオイルヒーターを熱源とした転写機を選択する必要があります。又転写方式 でも、織り目の中にまでインク浸透させたい場合は、バキューム式プレス機も有効 です。 インクの内部浸透なら、もちろん直接印刷後のスチーム処理が最高の方法です。綿 素材に直接印刷する反応性インクの処理は スチーマーで行わなければなりません。
1) スチーマー | スチーム加熱方式 | |
2) 真空式プレス機 | M-90V | 平台プレス真空加熱方式 |
3) 輪転転写装置 | NIAGARA 1800 | シリンダ加熱方式 |
4) 輪転転写装置 | M-901/2000 | シリンダ加熱方式 |
5) プレス式ダブルベッド機 | Model 1600 | 平台プレス加熱方式 |
6) 小型プレス機 | Model 204 | 平台プレス加熱方式 |
両面素材は、表裏画像の 位置合わせの難しさ、 色差、熱によるしわや 縮みの問題がある。 | 両面接着フィルムなら、 後加工で貼合せ可能。 より簡単に両面素材が 作成できる。 |
半透明カートリッジ内の上部に フロート弁があります。 このフロート弁が ←インクの液面を 一定位置に保持 します。 ヘッドに加わるインクの圧力が 常に一定になるので、安定した 印刷を行なうことが可能です。 |
Roland SJ/FJ用 ¥71,820 ※各ボトルから2本のチューブが出るタイプです | Mimaki JV-4用 ¥77,490 ※各ボトルから1本のチューブが出るタイプです | |
インク容器の容量は1リッタです。インク容器の注ぎ口は50mmと大きく、さらに斜めになって いるので補充が容易です。注ぎやすいので、インクをこぼして汚す恐れも少なくなります。 対応機種はRoland SJ/FJ、Mimaki JV4 です。(他機種で対応しているのもあるので、対応 機種や価格の詳細はお問い合わせ下さい) |
3-2. 乾燥機 転写紙は印刷後すぐに巻き取ると、インクが転写紙の裏に移ったり、 擦れて汚 れたりすることがあります。 このため、自動巻取りさせるためには時間を稼がな ければなりません。 手前に回転シャフトなどを設置して、印刷済みの紙を引き出 してから温風乾燥して巻き戻すなどの工夫が要ります。 当社では、半月ドラム式ヒーター方式ご用意しました。 プリンタ前に設置して おき、印刷後すぐにインク乾燥を促進し、 プリンタ付属の巻き取り機に自動巻取 りできるようにするものです。 価格は、189,000円〜(サイズ/オプションにより 異なる)です。