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昇華・捺染プリントシステム提案書


「昇華印刷を始めたいんだけど、初めてで良く分からない。提案書の
ようなものを作って教えてくれないか?」というようなお問い合わせ
が増えています。そこでこのような「昇華プリントシステム提案書」
を作成してみました。ご検討の一助になれば幸いです。      

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インクジェット昇華・捺染プリントシステムのご提案            

 デジタルグラフィック出力サービス業界も裾野が広がり、コスト競争が厳しくな
っています。価格競争に巻き込まれないようにするための一つの方法が、他社と差
別化する新業態の開発です。通常の出力サービスだけにとどまらず、小額の投資で
実現できる(株)サンリュウの昇華・捺染プリントシステムの導入をご検討なさい
ませんか?                                

 昇華・捺染プリントには、鮮やかな発色、高い濃度、画像の裏抜け性、耐水性、
顔料インク同等の耐光性など様々な特長があります。             


1.システム構成                              
1-1. プリンタ                              
昇華・捺染プリント用なら、サーマルプリンタでなく、安定した出力を期待できる
ピエゾプリンタをお薦めします。Roland FJ-540水性顔料用プリンタや、溶剤イン
ク用プリンタSoljetシリーズなどが最適です。下記が代表的なプリンタです。  


Roland DG: FJ-545、SJ-645、745                     
ミマキエンジニアリング:JV2、JV4シリーズプリンタ, Tx-1600プリンター、  
武藤工業 : RJ6000、RJ8000シリーズプリンタなど              
EPSON : PX-6000など(Tシャツ等の小型用途向き)               

FJ-540
ピエゾプリンタの一例 Roland FJ-540プリンタ



1-2. リップ                               
 パソコンから画像をプリンタに送り出すのがリップです。解像度設定、サイズ変
更、回転、クロップ処理など様々な機能がありますが、昇華・捺染プリントで最も
重要な機能がカラーマネジメント機能です。スイスErgoSoft社のリップは、昇華・
捺染インクの濃く鮮やかな発色を最大限に引き出せる優れたリップです。    

色合わせのためには、印刷設定条件ごとに色修正プロファイルを作成しなければな
りません。プリンタや出力素材毎の “発色の癖”も修正しなければなりません。 
当社では、プロファイル作成のために貴社に出向して、ご購入されたプリンタでカ
ラーチャートを出力して測定します。これをリップに読み込ませて、個々のお客様
に合った色修正プロファイルを作成するサービスを行っています。       

レイアウト型ウインドウ 色合わせ colorcombine


(1) PosterPrint リップ                        
4色(LCLMタイプ6色は含む)まで対応版が、59万8,000円。19”幅以下の
小型プリンタ用は、15万6,000円。OG(オレンジ・グリーン)やOB(オレンジ
・ブルー)など6色以上はオプション価格になります。           

(2) TexPrint RIP                           
 PosterPrintの上位RIPで、アパレル業界で求められるステップ&リピート(一つ
のパターンからそれを組み合わせて隙間無しに大きな模様を作成する)機能など
も備えています。価格は、98万円です。             




1-3. 熱処理機                               
 昇華インクや捺染インク(反応性インクなど)は、印刷後に発色・定着させるた
めに熱処理が必要です。印刷は、直接印刷と、転写紙に印刷してから熱転写する方
法があります。下に代表的な熱処理機を挙げておきます。           

 加熱温度のばらつきは、発色に影響します。アパレル業界では、看板業界より厳
しい色管理が要求されます。このため輪転式は、温度ばらつきを±1℃以内に設定
できるオイルヒーターを熱源とした転写機を選択する必要があります。又転写方式
でも、織り目の中にまでインク浸透させたい場合は、バキューム式プレス機も有効
です。                                  

インクの内部浸透なら、もちろん直接印刷後のスチーム処理が最高の方法です。綿
素材に直接印刷する反応性インクの処理は スチーマーで行わなければなりません。

1) スチーマー  スチーム加熱方式
2) 真空式プレス機 M-90V 平台プレス真空加熱方式
3) 輪転転写装置 NIAGARA 1800 シリンダ加熱方式
4) 輪転転写装置 M-901/2000 シリンダ加熱方式
5) プレス式ダブルベッド機 Model 1600 平台プレス加熱方式
6) 小型プレス機 Model 204 平台プレス加熱方式
インクジェット捺染用スチーマー
バキューム式プレス機 M-90V
1) スチーマ

2) バキューム式プレス機 M-90V

看板業界向け輪転機 niagara 1800
オイルヒーター式輪転機 M-901/2000
3) 看板業界向け輪転機 Niagara1800

4) オイルヒーター式輪転機 M-901/2000

Model 1600
小型プレス機 Model 204
5) プレス式ダブルベッド機 Model 1600
6) 小型プレス機 Model 204
1-4. 消耗資材の種類                            (1) インク                               使い捨てタイプカートリッジに入ったインクは高価です。節約するため、インク補 充システムをご用意しています。安価なボトルインクを購入して、インクを継ぎ足 しながらご使用ください。                          但し、分散染料インクには寿命があります(保障期間はご購入後3ヶ月です)。大容量 ボトルの方が価格的には安くなっておりますが、使いきれる量を計画的にご購入く ださい。                                  HANAE D分散染料インク                          CMYK4色セット、+LC、LMの6色セット、+オレンジ+ブルーの6色セット     ・ 1Lボトル入り       8,295円/色              ・ カートリッジ(200cc)入り 2,940円/色              このほか、高耐光性分散染料インク、蛍光インク、反応性インクなども取り揃えて います。                                  インクカートリッジ HANAE-D昇華インク (2) 転写紙                                  転写紙の性質では、インクの転写率が大切です。インクコストだけでなく、発 色にも大きな影響を与えるからです。当社転写紙へ印刷されたインクは、加熱プレ スすると大部分が相手素材に転移します。転写率は業界一と思います。べたはイン ク中の水分を吸っても波打ちし難い厚手転写紙をお薦めします。         転写紙は、厚み分類では、薄手、中厚、厚手の3種類があり、速乾性か、通常タイ プかの違いもあります。梱包形態では、ロールタイプとシートタイプ(A4とA3シー ト、200枚入りパック)があります。下記価格は薄手ロールの例です。        転写紙 薄手Light  1118×185m   15,800円/本(税抜価格)      転写紙 薄手Light  1320×185m   17,700円/本(税抜価格)      転写紙 薄手Light  1620×185m   22,300円/本(税抜価格)      転写紙 薄手Light  420× 92m     4,800円/本(税抜価格)     (3) 出力素材                                下記のような、様々な素材を取り揃えています。昇華画像用ラミネートフィル ムは、紫外線を99%カットし、且つ色素が再昇華して素材表面から逃げ出すのを押 さえるガス遮断性能を兼ね備えたラミネートフィルムです。昇華画像は、PETフィ ルムやコート鉄板などに転写して屋外掲示されることがあります。このような場合 に、色素自体の耐光性が十分でも日光で高温になった素材から色素が蒸発して逃げ 出すことがあります。これを防ぐのに最高の表面保護フィルムです。       又、両面素材作成用の遮光両面接着フィルムは、遮光層を有する薄膜フィルムを支 持体とした両面接着フィルムです。二枚の転写素材を別々に作成して、後加工で貼 り合わせます。最初から接着してある両面素材は、表裏画像の位置合わせや色差無 く二回の転写を行う難しさがあります。さらに 表裏で合計2回熱が加わるので 片 面1回のみの転写をする場合よりも 熱によるしわや縮みに注意する必要があります。 それに対し、この両面接着フィルムを使用すれば、より簡単に両面素材が作成でき ます。                                  
遮光両面接着フィルム説明図1    遮光両面接着フィルム説明図2
 両面素材は、表裏画像の
 位置合わせの難しさ、
 色差、熱によるしわや
 縮みの問題がある。
    両面接着フィルムなら、
 後加工で貼合せ可能。
 より簡単に両面素材が
 作成できる。
耐光性硝子タイルは、昇華転写物を本格的建築素材としても使用できるまでに耐久 性を高めたタイルです。コート層を硝子裏面に設け、硝子とコート層の両方の中に 紫外線吸収剤を含ませることで、最高の強度を得ることができました。       直接印刷用フィルム(電飾フィルム、不織布)                 転写用布(ポンジ・サテン・シースルー・厚手・キャンバス・両面)       転写用フィルム(ポリエステル、不織布)                   転写小物商品                                  Tシャツ(SoftLinkブランド)、楯、マウスパッド、マグカップ、タイル、    FRPプラスチック                             昇華画像用ラミネートフィルム                        両面素材作成用遮光接着フィルム                       耐光性硝子タイル                             2.印刷のコスト                                印刷のランニングコスト(インクと転写紙)を、以下のように計算してみました。 2-1. インクコスト                            画像によって使用インク量は変わるので、これは参考値です。HANAE-D 昇華イ ンク 1Lボトル ¥7,770円/本を用いて計算します。          通常、40mlカートリッジ入りインクの4色プリンタで、6〜10平方mの面積を出力 できると言われています。HANAEインクが色が濃いこと、当社転写紙の転写率が非 常に高いことを考慮すると この想定値より少ないインク量でより多くの面積をカ バーできることも期待できます。 インクのランニングコストは、¥91〜128円/ 平方mになります。(色の濃い画像はこの限りではありません。)       2-2. 転写紙コスト                            転写紙は、幅や厚さによって価格が異なります。参考に160cm幅ロール転写紙の 平方mあたりの平均的単価を列記しました。                 転写紙 薄手Light   23,415円/ (1.62m×185m) = ¥78/平方m 転写紙 中厚速乾   25,410円/ (1.62m×135m) = ¥116/平方m 転写紙 HB厚手速乾  20,160円/(1.62m× 85m)= ¥146/平方m 2-3. 下紙コスト                              下紙は、ポンジなど薄い布への転写の際に、色素が布を貫通して反対側のフェル トを汚さないようにするために使用します。1回使用して捨ててしまう紙です。 昇華転写用下紙(薄手)  7,560円/(1.52m× 200m)=¥25/平方m   3. 関連付属装置                                印刷を効率的に行うためには、関連する付属装置も重要です。当社では、下記の ような装置を用意しました。                         3-1. フロート式補充システム(インク補充システム)                 
フロート式補充システム 半透明カートリッジ内の上部に
フロート弁があります。

このフロート弁が
インクの液面を
一定位置に保持
します。

ヘッドに加わるインクの圧力が
常に一定になるので、安定した
印刷を行なうことが可能です。

上部にある↓6つのタンクが、インク容器です
Roland SJ/FJ用フロート式補充システム
Roland SJ/FJ用 ¥71,820
※各ボトルから2本のチューブが出るタイプです
 
上部にある↓6つのタンクが、インク容器です
Mimaki JV-4用フロート式補充システム
Mimaki JV-4用 ¥77,490
※各ボトルから1本のチューブが出るタイプです

インク容器の容量は1リッタです。インク容器の注ぎ口は50mmと大きく、さらに斜めになって
いるので補充が容易です。注ぎやすいので、インクをこぼして汚す恐れも少なくなります。

対応機種はRoland SJ/FJ、Mimaki JV4 です。(他機種で対応しているのもあるので、対応
機種や価格の詳細はお問い合わせ下さい)


3-2. 乾燥機                               
 転写紙は印刷後すぐに巻き取ると、インクが転写紙の裏に移ったり、 擦れて汚
れたりすることがあります。 このため、自動巻取りさせるためには時間を稼がな
ければなりません。 手前に回転シャフトなどを設置して、印刷済みの紙を引き出
してから温風乾燥して巻き戻すなどの工夫が要ります。            

 当社では、半月ドラム式ヒーター方式ご用意しました。 プリンタ前に設置して
おき、印刷後すぐにインク乾燥を促進し、 プリンタ付属の巻き取り機に自動巻取
りできるようにするものです。 価格は、189,000円〜(サイズ/オプションにより
異なる)です。                              

インクジェット用半月ドラム式乾燥巻き取り装置
半月ドラム式乾燥巻き取り装置
  以上                                 
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